【第二話】クローン病患者の就職活動編 | 就活の結果

緑溢れる田舎で生まれ育った少年が、働くという事の壁にぶち当たりながらも、都会の大企業に就職する事を夢見て就職活動を行う。しかし突然の体調悪化により、潰瘍性大腸炎やクローン病の疑いが急浮上。思わぬ心配事が浮上するが、果たしてどんな心境で就職活動に挑むことになったのだろうか。大学入学から就職先の選定までの心境や流れを第一話ではご紹介した。

まだ第一話を読んでいないという方はこちらから。

関連記事

以前の記事で、クローン病と診断されるまでのあらすじを書いた。その中で大学生の時に腹痛が多かったり、下痢や排便時の出血があり不安な学生生活を送っていたことは既に書いている。この記事では、僕が潰瘍性大腸炎やクローン病かもしれないと思いな[…]

幼少期から大学編

 

就職活動中の出来事

就職活動のグループディスカッション中に突然汗が止まらなくなった。最初は、今日暑いから汗をかいている、もしくは緊張して汗を掻いているのかなと思っていたが、ハンカチで何度拭いても汗は引かなかった。グループディスカッション中という事もあり、途中で抜け出す訳にもいかず、気合だけでなんとかグループディスカッションが終わるまでやり遂げた。

 


ふぉっくす
周りの人はきっとビックリしただろうね…。
そにっく
冷房ガンガンの部屋で1人汗掻いてたから、みんな口にはしなかったけど「あの人大丈夫か?」と思っていただろうね…。笑

 

グループディスカッションが終わった後に希望者だけの社内見学や質問会が行われていたが、一目散に会場から出た。本来その企業に受かりたいのであれば、出欠はすべきなのだが、そんな余裕はなかった。

とりあえず何か冷たい飲み物を飲んで落ち着こうと会場を出て直ぐのコンビニ入った。コンビニで何を飲もうかジュース店の前で悩んでいると突然フラフラとしてくるのがわかった。どんどん気持ち悪くなり、直ぐにコンビニから出た。

コンビニから出る一瞬の間で顔からしたたり落ちるくらいの冷や汗をかいたとともに、尋常ではない腹痛が起きた。そして今にでも吐きそうな吐き気が押し寄せてきたので、緊急的にコンビニ横の茂みに倒れこむように入った。吐かないと意識を失いそうになった為、人生で初めて茂みに吐いてしまった。

吐いた後もお腹を刺すような痛みは治まらず、しばらく歩けなかった。最寄り駅の改札まで200メートルもない距離だったのだが、耐えきれないと判断し、タクシーを呼んだ。そしてタクシーで駅の改札まで運んでもらった。意識が薄っすらとしていたが、タクシーの運転手にかなり心配されたのを今でも覚えている。

 


ふぉっくす
その距離でタクシー呼ぶってよっぽど大変だったんだね…。
そにっく
救急車を呼んだ方がいいのか一瞬迷ったよ…。

 

駅は地下鉄で、ホームまでは少し距離があったので、改札近くのベンチで1時間近く休んだ。同じ就活生や企業の人に見られたらどうなるかなんて考える余裕もこの時はなかった。目が覚めると少し症状は落ちついていた。幸いにもその日の予定はグループディスカッション1件だけだったので、ゆっくりと家に帰った。その後も1週間は体調が優れなかったが、なんとか就職活動を続けていたのを覚えている。

当時の僕は直前に食べたトンカツがあたったのだと自分自身を納得させていたが間違っていたのかもしれない。クローン病と診断された今この時の症状を振り返ってみると、当時クローン病の症状が出ていたのかもしれない。就活で人生の7割が決まると思っていたので、もしかしたら当時は精神力だけで就職活動を乗り切っていたのかもしれない。


ふぉっくす
トンカツ食べたいなぁ!
そにっく
まったく…。笑 トンカツが原因じゃないとわかるまではトンカツ食べなかったくらい、当時は嫌いになったなー。
ふぉっくす
あ、そういえば就活はどうなったんだい?
そにっく
うん。それは今から紹介するね。

 

就職活動の結果

都会で働きたいという一心で、病状が出つつもなんとかやり遂げた就職活動。結果は上々だった。多くの企業にエントリーした事もあり、7社から内定を頂いた。地元の企業の結果が出る前に内定をいただけたため、結局地元の企業の面接に行く事はなかった。

内定を頂いた企業の中には汗ダクダクでグループディスカッションを乗り切った企業も含まれていた。結果として、嫌な思い出とセットになってしまった企業を選ぶ事はなく、とある企業に就職を決めた。

今振り返っても自分のやりたい事は叶えられたし、この時の企業選択は間違ってなかったと思う。またあの時の体調不良をきっかけに病院に行かなかった事も間違いではなかったと思う。忙しくて病院に行く暇もなかったのもあるが、あの時病院に行っていれば即入院になっており、働く事になる企業では働けていなかったと思う。

 

今では自分の体調第一と思っていますが、当時は就活第一であり、人生の選択に後悔することがなく良かったと思っています。その時々で自分の一番大事なものが変わるので、その時々で一番大事なものを優先してほしいというのが僕から病気で就活を悩んでいる人へのメッセージです。
そしてこの後、社会人として頑張っていくのである。クローン病が発覚するまでは。。。次回【第三話】は社会人1年目編です。就職先もついに決定します。新社会人の荒波に揉まれる様子と環境の変化によるストレスなどの当時の状況を書いています。【第三話】はこちらから読めます。

 

就職活動編
最新情報をチェックしよう!